英語で存在を表す時に「There is a pen on the table.」というような表現があります。
これと同じように、中国語で「机の上に1本のペンがある」というような、人や物の存在を表す言い方を今回は記事にしたいと思います。
この人や物の存在を表す言い方には、「有」、「在」、「是」という3つの言い方があります。これらの語順・使い方の違いについて纏めました。
1. 有:~に~がある(いる)
まずは、「有」を使った表現です。場所が先頭に来るので、こちらの語順は慣れるまでは少し違和感があります。
場所 + 有 + 人/モノ
ここで登場する人やモノは「一支钢笔」、「一本书」というように、未知の人/モノの存在を表すようなケースで使われます。
2. 在:~は~にある(いる)
次に、「在」を使った表現ですが、こちらは主語が先頭に来るので、「有」と違って語順はあまり違和感なく覚えられます。
人/モノ + 在 + 場所
この場合の人/モノは主語となるので、話し手と聞き手の間で何をさしているのか特定できるものがきます。
中国語の語順は最初に既知のものがきて、未知のものは後ろにくるという傾向があり、「有」と「在」を使った時の「人/モノ」についても同様のルールが当てはまります。
「有」と「在」は、このように表現する「人/モノ」が未知か既知かで使い分けますので、どちらも似たような表現でも意味合いが違うので注意が必要です。
上記のように、同じように「自転車がある」という表現を「有」でも「在」でも表現できているので、完全に代替できると思ってしまいがちですが、意味合いが違います。
①「在」の場合は、「自転車買ったんだよね~。その自転車はドアの外にあります」というように既知の自転車を指しています。
②「有」の場合は、「(1台の)自転車がある」というような特定されていない未知の自転車を指しています。
そのため、「王社長はオフィスにいます」という表現の場合、「王社長」のような特定の人/モノを「有」の後ろには使えないので「有」で言い換えることはできません。
なかなか、中国語のこの表現に慣れるまで、「有」と「在」の使い分けができず、中国語検定の間違え探しの問題でもよく間違えていました。
しかし、「中国語では古い情報を前に新しい情報を後ろに置く」という基本ルールを覚えた上で、頭を整理しておけば、だんだん使い分けられるようになってきました。
3. 是:~は~である
次に、「是」を使った表現で、語順は「有」と同じになっています。
場所 + 是 + 人/モノ
存在を表し、語順も全く同じなので、「有」と「是」を全く同じように使いたくなります。
しかしながら、「是」はA=Bのような排他的なニュアンスがありますが、「有」にはそのニュアンスがないので、全く同じようには使えません。
①の「有」を使うと、戸棚の中には彼の服以外にも何か存在している可能性があります。
②の「是」の場合、彼の服だけが存在し、他のものは存在していません。「戸棚の中=彼の服」のような排他的なニュアンスがある訳です。
「有」、「在」、「是」の3語を使って、存在を表す表現について今回はまとめました。次の記事では、同じく存在を表す場合も使われる「存現文」について説明していきます。
コメント
初めまして!
このブログとの出会いは、「有、在、是の使い分け」を検索している時でした。とっても詳しい説明をしていただきありがとうございます。
私は、50歳を過ぎております。もう、日本で静かに暮らしたいと思っておりましたが、今年の春、夫の仕事で中国に引っ越ししました。今から、中国語の習得とは、気が遠くなりますが、仕方がありません。ボケ防止と思い、中国語の勉強をしています。
お礼が言いたくて、コメントを書きました。
これからも、健康だけには留意されお過ごしください。