中国宮廷ドラマの琅邪榜(ろうやぼう)にハマッています。歴史物であるため、ちょっと古い表現が多いのでどれくらい日常会話の役に立つのかの疑問は少しありますが、近代中国ドラマより楽しく見れるので、これを教材に勉強を続けています。
それでは、第8話に出てきた慣用句・成語を見てみましょう。
1. 第8話の慣用句・成語
第8話に出てきた慣用句・成語表現を抜き出しています。 日本語訳は直訳ではなく、物語に即して翻訳された日本語字幕をそのまま表記しています。
①也未可知:~かもしれない
そうなれば楼尚書にも一縷の望みが見えてくるやも。
②沸沸扬扬:(湯が沸いたように)多くの人ががやがやと盛んに取り沙汰するさま
都中が大騒ぎになっている。
③小肚鸡肠:度胸がなく度量も小さいこと
器の小さい主を忌み嫌う。
“鼠肚鸡肠(shǔ dù jī cháng)” も同じ意味です。
④礼贤下士:賢者や学者を礼遇すること
皇太子がこの状況でも礼をもって彼を迎え、楼之敬を諦め私欲に走ってないと示せば?
⑤首当其冲:真っ先に災難などを被る
割を食うのは我らだ。
⑥摆架子:もったいぶる、威張る
Méichángsū yào bǎijiàzi, běnwáng jiù gěi zú tā liǎnmiàn.
”摆架子”は、人が意図的に自分を大きく見せて傲慢な態度をとることを言います。”拿架子” とも言います。
⑦胡思乱想:あれこれとくだらないことを思いめぐらす
余計なことを考えず、今まで通り過ごせ。お母上が心配する。
⑧龙争虎斗:竜虎相打つ→力の強い者同士が死闘する
私が都に来たのは強大な敵と戦うためだ。
⑨当局者迷:当事者はかえって事態の見通しがきかないこと
冷静にお考え下さい。
日本語で、「傍目八目(おかめはちもく)」という言葉がありますが、これは他人の囲碁をそばで見ていると、対局者より冷静で八目先まで手が読める意から、第三者の方が物事の是非得失を当事者以上に判断できるということと同義です。
この傍目八目を中国語では、「当局者迷,旁观者清(páng guān zhě qīng)。」と言い、”当局者迷”の部分だけで使われることが多いようです。
2. 琅琊榜 第8話あらすじ
深夜の訪問者
蘭園の井戸で屍が見つかった事案には、皇太子派の重鎮である戸部尚書 楼之敬が一枚かんでいた。
屍は以前 楼之敬が通っていた闇の娼館の妓女たちで、楼之敬自身も何人か殺めていたのである。
その事実を知る男を確保した誉王は、すぐに証人として京兆尹へと突き出す。
一方、梅長蘇は蒙大統領から勧められた邸宅を購入する。
実はこの邸宅は靖王の屋敷と裏隣りという抜群の立地だった。
そんな中、梅長蘇が居を移すということで、謝玉は卓鼎風に夜襲をかけさせるが、その現場を蕭景睿が目撃してしまい…。
蕭景睿が信じていた自分の父が覇権争いに絡んでいて梅長蘇の暗殺にまで手を染めていることを知ってしまいました。
真っすぐな心を持った好青年ですが、厳しい現実にこれからどんどん向き合っていかなくてはならないようです… どうか、父親は父親として切り離して、自分の信じる道を突き進んで欲しいものですね。
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