中国語検定準一級は、中国語勉強の実質的なゴールと言われていますが、半端ない語彙力が必要とされており、なかなか独学での合格は難しそうです。
そこを何とか独学で合格するために、ドラマを使った語彙力UPを試みています。
それでは、中国宮廷ドラマの琅邪榜(ろうやぼう)は第13話で出てきた慣用句・成語を見てみましょう。
1. 第13話の慣用句・成語
第13話に出てきた慣用句・成語表現を抜き出しています。 日本語訳は直訳ではなく、物語に即して翻訳された日本語字幕をそのまま表記しています。
①撂挑子:(責任のある仕事を)放り出す、途中でやめる
私への当てつけでは? (病気だと言って仕事を休んでいることに対し)

②栽跟头:しくじる、醜態をさらす
楼之敬のことなど笑えぬぞ。(楼之敬がしくじったことを)
③山穷水尽:窮地に陥る、途方に暮れる
判決を覆すのは困難ですが、諦めるのは早いかと。
④鞭长莫及:思うにまかせない、離れすぎていて統治力が及ばない
後宮のことは誉王に調べてもらいましょう。
⑤温情脉脉:やさしい感情がこもっているさま
皇太子と誉王が気づけば事態は一変します。(靖王が臣下にやさしく接することが難しい)
⑥心悦诚服:心から承服する
Yóu tā lái dàixíng huánghòu lǐ, chénqiè xīnyuèchéngfú.
⑦神不知,鬼不觉:誰にも気づかれずに、いつの間にか
Kěshì jīnnián què piānpiān duō le liǎngchuán, kě zhèliǎngchuán huǒyào què zuìzhōng méiyǒu jìnrù sīpàofáng, érshì shénbùzhī guǐbùjué de xiāoshī le.
⑧挡箭牌:隠れみの、口実
戸部と闇炮坊の積み荷に見せかけた。
⑨獐头鼠目:醜くずるい顔つきのさま
あの使者ときたら、ずる賢そうな顔つきで…
⑩叱咤风云:勢力や威力が大きい例え
齢40前で侯爵に封じられ、影響力のある方だった。
“叱咤风云(chìzhàfēngyún)”は、「風や雲を怒鳴りつける」が原義で、「勢力や威力が大きいこと」を表します。
⑪天衣无缝:物事がいささかの隙もなく完全であること
計画は完璧だと思いますか?
”天衣无缝(tiānyīwúfèng)”は「天女の衣には縫い目がない」という意味が原義ですが、そこから転じて「物事がいささかの隙もなく完全であること」を表します。
2. 琅琊榜 第13話あらすじ
消えた火薬
官船の積み荷の謎を追い続けていた沈追は、前尚書の楼之敬が無断で火薬を都に運び込み、闇の制炮坊を開いて爆竹を作っていることを突き止め、靖王に告げる。
一方の梅長蘇は、豫津の父 言侯が嶺南から取り寄せたという蜜柑からわずかに火薬のにおいがすることに気づき、疑問を抱き始める。
そんな時、靖王から皇后が倒れたのは茶に毒を盛られたためだと聞いた梅長蘇は、暮れの祭礼に何か大きな企てが隠されていると確信し、急いで言侯府へと向かうのだった。
豫津の父 言侯という新しい人物が登場。豫津が父のことを話すときの悲し気な涙目な表情が気になります…
梅長蘇の友人の豫津の父なので、悪者であって欲しくはないのですが、以前は英雄だったようですが、今は世捨て人。しかし、なんと皇帝の暗殺を企てていることを梅長蘇が見抜いたのです。
豫津には不幸になって欲しくないけど、大丈夫かしら…